従来、保険会社は信用状(L/C)に代わる保証を提供することに意欲的ではなく、保険会社は信用状の代替手段の受け入れや検討に消極的でした。
マーシュのシュアティ部門は、多くの保険会社と緊密に連携して、この代替手段に対する需要を喚起し、適切な文言の作成に取り組んできました。今日では多くの保険会社が、保証の受益者(beneficiary)に信用状と同種の決済メカニズムを提供する完全な即時払い型の保証を発行しています。
現在、信用状代替のボンドによる保証を積極的に受け入れる保険会社が増加傾向にあります。背景にある主な要因の一つが、一部の銀行の格下げです。銀行の中には、保証の受益者が定めた最低格付け基準を下回っているところもあります。対照的に、大半の保険会社は、S&Pから「AA-」を上回る格付けを得ています。
信用状代替としてシュアティボンドを用いるメリット
- 銀行の融資枠を浸食しない:シュアティボンドでは信用状とは対照的に、保険会社によって提供されるキャパシティが、グループの銀行融資枠に影響を与えないため、融資枠を中核事業の運転資金として使用できます。
- ボンドの保証料の方が有利である可能性:保険会社の資本コストは、銀行の資本コストとは異なるため、場合によっては非常に競争力の高い保証料が可能なことがあります。比較検討を推奨します。
- キャパシティの追加が可能であること:他の保証が必要となった場合、たいていはキャパシティを追加することができます。キャパシティを追加しても、コストへの影響はありません。コストは、実際の利用にのみ応じて決まります。