坂本 庄研
マーシュ ジャパン
人々の生活や仕事、娯楽、そしてコミュニケーションの方法は新型コロナウイルス感染症の拡大によって劇的に変化しており、この変化は今後も続く可能性があります。不動産オーナー、運営会社、管理会社、ディベロッパーが成功に向けて優位に立つためには、多様化する気候変動や新たなテクノロジーのリスクを含め、こうした変化の長期的な影響に適応し、着目する必要があります。
企業が新たな環境に類する賠償問題に直面する場合や、レンダーからより厳しい要求に対処する場合、またはリスクファイナンスの代替案を見極める場合も、業界を深く理解しているリスクマネジメントアドバイザーからの助言やガイダンスが役に立ちます。
不動産関連企業には、将来のリスクに対するレジリエンスを高める方法が求められます。マーシュのスペシャリストは、専門性を駆使して、お客様の直面している様々な課題に適切なアプローチを見つけるお手伝いをいたします。
不動産業界が直面するリスクは、程度の差はあれ、世界中に常に存在しています。例えば、予測不可能なマクロ経済状況、自然災害、人災、突発的または段階的な財物損害に関連する価格変動があります。
また、社会的混乱、テロ、不安定な経済状況などは、アジア太平洋地域、中東地域、南アメリカ地域の国々で、他の地域よりも多く見られます。
市場リスクの一部は、地域というよりも不動産の分野に関連しています。例えば、在宅勤務の普及に伴い商業オフィス賃貸市場に参入するリスクと、現在需要が高まっているサードパーティロジスティクススペースに参入するリスクは異なります。投資家はリスクに留意する必要があります。
所有する不動産または購入予定の不動産に対して、一般的な損害(例えば、火災、ひょう、竜巻、風害、破壊行為、現金以外の事業資産の盗難など)を上回る以下のような異常事態に対応する補償が必要になるでしょう。
同様に一般賠償責任保険は、可能な限り広範な対象にしても財産上の利益を保護するには不十分な場合があります。検討すべき上乗せ保険の賠償責任条項には、以下のような項目があります。
これは、お客様とディベロッパーが設計や建築をしている施設を、どのくらいの期間保有する計画かによって大きく異なります。
例えば、商業ビルをできるだけ早期に売却する計画の場合、特定の損害保険条項では、お客様の責任ではなく購入する買主の責任となる可能性が高いです。それとは対照的に、建設中の事故の可能性に対応するには、包括的な建設業者リスクの補償が必要になります。
一方で、事業で使用する不動産を開発する場合、資産が直面するリスクと同様に広範な保険でカバーするのが得策です。
不動産市場ではリスクは避けられません。住宅または商業用不動産のディベロッパーや投資家の多くは一般的にリスクを認識しています。しかし、重要な危機管理計画や安全策を講じることなく、予期せぬ出来事が実際に発生すると、特定のリスクを見落として不意を突かれがちです。
マーシュのエキスパートと連携することにより、予想される危険と異常な危険の両方に対して効果的に対応することが可能となります。マーシュの不動産チームは、豊富な経験と真のグローバルな視点を活用して、お客様のために合理的でカスタマイズされたリスク管理ソリューションを見つけるお手伝いをいたします。
マーシュ ジャパン