原 智昭
マーシュ ジャパン
世界の通信サービス産業は、5G ネットワーク、自動化、人工知能を導入することを通じて、急速に成長と進化をしています。同時に、通信サービス企業が消費者の関心を集めようとする過程で、競争圧力と規制圧力の高まりに直面しています。また、新技術の導入と拡大により、企業はさらなる脆弱性に晒されるため、サイバーセキュリティも大きな課題となっています。
こうした大きなうねりの中で、リスクは大幅に増加しています。お客様は、様々な状況に迅速に適応し、また継続的な成長とビジネスの存続性を確実なものとする必要があります。
マーシュのグローバルコミュニケーションサービス部門は、お客様のリスクの特定、定量化、管理を支援します。グローバルリスクアドバイザーおよび保険スペシャリストで構成される専門チームは、豊富な業界経験を有し、複雑なリスクシナリオに対応できるようサポートします。
通信サービス産業には、大手インターネットサービスプロバイダー、ワイヤレスプロバイダー、ブロードバンド会社、ケーブル会社など、幅広いテクノロジーモダリティの企業が含まれています。
ソーシャルメディアプラットフォームが成長を続け、他のプロバイダーとサービスコンテンツを統合するにつれ、通信サービス産業と通信技術のクロスオーバーの度合いが高まっています。
サイバーセキュリティ、ビジネスの混乱、気候変動は、今日の通信サービス産業が直面する主要なリスクの一つです。
サイバーセキュリティのリスクは近年劇的に増加しています。テクノロジーの導入と普及のペースが、ユーザーの情報と彼らが依存するネットワークを安全に保つためのセキュリティ対策のペースを大きく上回ったからです。私たちの生活に、より多くのテクノロジーが関わるにつれて、サイバーレジリエンスは、通信サービス会社にとってリスク軽減のための重要な取り組みとなることでしょう。
また、通信事業者は、自然災害、電力などのインフラ障害、技術障害によるサービス停止に対して脆弱であることが分かっています。停電の原因が何であれ、通信サービス会社やそのベンダーは、契約上の責任や風評リスクに直面する可能性があります。
これに関連するのが、気候変動リスクです。山火事、洪水、熱帯低気圧等の自然災害発生の頻度と強度が高まり、送電設備が損害を受ける可能性があるため、修理費用の増加だけでなく、重要インフラの耐障害性を高めるための必要な投資も増加する可能性があります。
通信サービス業界の事業が拡大するにつれて、保険に対するニーズも多様化しています。管理すべきリスクは、自然災害、サイバー攻撃、その他の混乱から、従業員、業務、財産(会社のオフィス、データセンター、送信塔、衛星など)を保護することに始まり、職務上の過失によるリスクの軽減まで、多岐にわたっています。
通信サービス会社のサービス内容や所有資産の地域に応じて、財物利益保険、自動車保険、業務過誤賠償責任保険(E&O)、役員賠償責任保険、サイバー保険などの保険を検討する必要があります。
通信サービス産業は常に進化しているため、適切な保険の手配を含むリスクマネジメント戦略は、時間の経過とともに変化する可能性があります。マーシュのような信頼できるアドバイザーを起用することでダイナミックに変化するリスクに対して、効果的な対応を策定することが可能となります。
マーシュ ジャパン