リコールへの対応策

リコールはその規模に応じた対策を講じる必要があります。

自主回収や個別クレームなど恒常的に供給した製品の一定割合で発生するものはビジネスリスクとして捉え、売上高に対する割合で予算化して対応するべきリスクとなります。

数年から数十年に一度の確率で発生し、発生した場合に一定の財務インパクトが避けられない小・中規模のリコールは、可能であれば保険によるリスクヘッジにて対応すべきです。

絶対に発生させてはならない、万が一発生すれば経営を左右しかねない大きな財務上のインパクトのある大規模リコールは万全の予防対策と危機管理対策を講じて対応すべきリスクです。大規模リコールも保険によるリスクヘッジのニーズについては、保険マーケットがそのニーズに応えきれていないという理由と、費用対効果の観点から現実的にはリスク保有されているケースが多いと言われています。