別法人のサイト(外国のサイトを含みます)へ接続します。

これより先は別法人のサイト(外国のサイトを含みます)へ接続します。
接続する場合は「別法人のサイト(外国のサイトを含みます)へ接続する」を、接続しないでこのメッセージを閉じる場合は「このページにとどまる」をクリックして下さい。

Skip to main content

グローバルおよびアジアの保険市場インデックス

アジア保険市場の保険料率: 2024年第4四半期(10-12月期)

マーシュのグローバル保険市場インデックスによると、2024年10-12月期のグローバルベースでの企業向け保険料率は2%の低下となり、前四半期に7年ぶりの低下に転じて以来、2期連続で低下しました。

 

本インデックスはマーシュ独自の指標であり、契約更改時の企業向け保険料率の変化を示し、アジアの保険市場の状況を映し出しています。

アジアの総合的な保険料率:2024年10-12月期は3%の低下(同年7-9月期は4%の低下)

  • 韓国-9%、マレーシアは-7%、シンガポール-7%、タイ -6%と低下となりました。
  • 一方、台湾は11%の上昇、日本は3%の上昇となり、アジアの中で最大の上昇率となりました。

アジアのレポートをダウンロードする

財物保険の料率は3%の低下

  • 保険会社は、強固なリスクマネジメント策を講じている企業との取引を拡大しました。
  • 保険会社が特定のセグメントに対するリスク選好度を高めた結果、引受キャパシティが増加し、比較的自然災害リスクの低い地域ではより大幅な保険料率の低下傾向がみられました。
  • 財物保険では、韓国は-8%、マレーシアは-8%、タイは-6%、シンガポールは-6%、と低下しました。
  • 台湾は13%、日本は3%の上昇となり、財物保険の中では最も大きく上昇しました。

賠償責任保険の料率は1%の低下

  • 損害がなかった企業は、ロンドン市場における保険会社間の競争力の高い引受キャパシティを活用し、保険料率は-5%~-10%で推移しました。一方、北米のエクスポージャーが大きい企業は、プライマリー保険およびアンブレラ保険の保険料率が上昇した影響で、保険料の増大に直面しました。
  • 賠償責任保険の料率は、韓国は-12%、シンガポールは-6%、タイは-6%、と低下しなりました。日本は6%の上昇となり、唯一の上昇となりました。

金融・プロフェッショナル分野の保険料率は9%の低下

  • キャピタルマーケットの活動が抑制的であった影響で新規事業の機会も狭まり、契約更改時の競争が激化していましたが、2024年末にはキャピタルマーケットが好転する兆候が現れています。
  • 役員賠償責任(D&O)保険料率の低下は、総合的な保険料率にも大きな影響を及ぼし、中国では保険料率が平均20%~25%低下しましたが、大半の市場では保険料率は小幅な低下に留まりました。
  • 中国は-18%、韓国は-11%、シンガポールは-11%と低下しました。
  • 台湾のみ1%の上昇となりました。

サイバー保険の料率は11%の低下

  • 保険会社間の競争の激化は保険料の値下げを招いた一方で、ランサムウェアの被害は深刻度が高く、頻度が低いため、ポートフォリオのボラティリティが高まりました。
  • 保険会社はAIに関連するリスクについて引き続き警戒をしています。
  • シンガポールは-18%、タイは-13%、香港は-13%と、低下しました。
  • フィリピンのみ3%の上昇となりました。

アジア保険市場における総合的な保険料率の推移