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グローバルおよびアジアの保険市場インデックス

アジア保険市場の保険料率: 2024年第3四半期(7-9月期)

アジアの総合的な保険料率は2024年7-9月期は4%の低下(同年4-6月期は3%の低下)

マーシュのグローバル保険市場インデックスによると、2024年7-9月期のグローバルベースでの企業向け保険料率は1%低下しました。総合的な保険料率が低下したのは7年ぶりです。

  • アジアの企業向け保険料率では、タイ -11%、韓国-9%、シンガポール-7%、マレーシアは-7%と大幅な低下となりました。
  • 一方、台湾は11%の上昇となり、アジアの中で最大の上昇率となりました。

グローバル保険市場インデックスはマーシュ独自の指標であり、契約更改時の企業向け保険料率の変化を示しており、世界の主要な保険市場に関する実用的な情報を提供しています。

**注:2023年7-9月期以降、インド市場の保険料率データも、グローバル保険市場インデックスのインド・中東・アフリカ(IMEA)セクションに含まれています。

アジアレポートをダウンロードして、アジア地域に関する実用的な情報を手に入れましょう。

財物保険の料率は3%の低下

  • アジア市場に参入する保険会社が限定的であるにもかかわらず、保険会社間の競争が活発化し、台湾を除いた大半の業種や地域において引き続き、保険料率に下方圧力がかかりました。
  • 保険会社は引受の規律を維持しながら、免責額と補償範囲について柔軟な姿勢を示しました。
  • 財物保険の料率は大幅に低下し、タイは-10%、韓国は-8%、マレーシアは-8%、シンガポールは-6%となりました。
  • 一方、台湾は13%、および日本は3%の上昇となりました。
  • パラメトリック保険やキャプティブ自家保険など、代替的なリスク移転ソリューションへの関心が高まりました。

賠償責任保険の料率は2%の低下

  • 引受キャパシティは安定的に推移しました。
  • 現地および国際的な保険会社は引き続き、北米のエクスポージャーに注力しました。
  • 賠償責任保険の料率は大幅に低下し、韓国は-12%、タイは-9%、シンガポールは-6%となりました。一方、日本は6%、台湾は3%の上昇となりました。

金融・プロフェッショナル分野の保険料率は2024年7-9月期に10%の低下

  • 会社役員賠償責任(D&O)保険の保険料率は引き続き、金融・プロフェッショナル分野の保険料率全体を押し下げ、大半のアジア地域で二桁の減少を記録しました。
  • 保険会社間の競争の激化を受けて、一部の保険会社は20%~30%低い保険料率を意欲的に提案しました。
  • 各国でも大幅に低下し、中国は-14%、シンガポールは-13%、韓国は-12%となりました。
  • アジア地域では金融・プロフェッショナル分野の保険料率が上昇した国はありませんでした。

サイバー保険の料率は2024年7-9月期に7%減

  • クラウドストライク社のシステム障害は一部の保険会社にとって懸念事項となりました。しかし、比較的短期間で復旧プロセスがなされたことや、ネットワーク中断保険における技術障害への付保率の理由により、影響は限定的でした。
  • アジア地域の保険会社にとって、サイバー保険は引き続き主要な成長分野であり、保険料率の引き下げ、引受キャパシティの拡大、補償範囲拡大の意向を受けて契約者側に有利な状況にあります。
  • サイバー保険の保険料率は大幅に低下し、タイは-23%、インドネシアは-18%、香港は-13%、シンガポールは-13%となりました。
  • サイバー保険の保険料率が増加したのはフィリピンのみであり、上昇幅は3%でした。

 

アジア保険市場における総合的な保険料率の推移